第7回公判傍聴記

当会の共同代表の仲宗根勇の報告です。

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山城さんと添田さんの那覇地裁第7回公判  傍聴

山城さんたちの完全無罪を勝ち取る会
共同代表:仲宗根 勇
日時:7月12日13:30~

審理経過:遮蔽措置をとった後に検察官申請の稲葉まさのり証人に対する
反対尋問及び再主尋問がなされた。
1 稲葉証人に対する反対尋問(山城被告人・金高弁護人)
供述要旨:(2016年)7月22日にしたFルート入り口のテントなどの
撤去の準備はいつ頃からしたかについては詳しくは知りません。その前に
撤去を口頭で警告したり警告書をテントに貼り付けました。(「警告書」
を示す)それが警告書です。その中に撤去期限がすぎたら「所有権を放棄
したものとみなします。」という記載があります。その撤去の根拠は防衛
省設置法第4条19号です。
沖縄防衛局は、警察の許可を得て仮設フェンスを設置しましたが沖縄県
から道路法による手続きも必要だと指摘されたので、そのフェンスは撤去
しました。テントの撤去に関して行政代執行の手続きを取らなかった理由
は知りません。7月22日のFルートの出口側の車両やテントの撤去も口
頭で警告したり掲示物を設置したフエンスに貼り付けました。(「警告
書」を示す)警告書の中に「8月2日を経過すれば所有権が放棄されたも
のとみなします。」書かれていることは間違いありません。
本件の8月25日に現場に行った目的はフエンス設置を完成させること
であって、テント撤去の目的はありませんでした。フエンス設置を完成さ
せた後のことは、上の指示をあおぐ形でありました。私が持っていた書類
はフエンス設置作業と幹部の緊急連絡先などを書いたものです。(文書を
示されて)Fルート出口を撤去した場合の幹部の連絡先を書いたもので、
撤去後に貼ろうとして持っていた資料です。(主尋問で言った)人垣をつ
くったのは、防衛局が管理するところを明確にするためでフェンス完成ま
でそうするつもりでした。
本件の現場のビデオは何度も見ていますが、背中を押されて4~5メー
トル歩かされたことはビデオを見てのことではなく、記憶しています。私
の周囲は多数の人が密集している状況でしたが私と並行して歩いていたの
は山城さんだけでしたが近くには多くのフエンスの前で何人も体が触れ合
う状態でしたが、私に力がかかった状態ではなかった。満員電車のような
状態ではありませんでした。
私は、腰のあたりを持ち上げられ宙に浮いた状態でテントの中に押し込
まれゴミ袋の上に尻餅をついて少し仰向けのようになった。1回目と2回
目の尻餅の時で本件の山城さんたちの関係者の立ち位置は変わってはいま
せん。2回目の尻餅の途中から私のヘルメットをおしかぶされました。ヘ
ルメットを押す力と背中を押された力が同じだったので、山城さんがヘル
メットを押したと思う。山城さんは私の足元ではなく上半身の右側にいま
した。山城さんの足も私の上半身の右側にありました。「書類を取れ」と
言ったのか「書類を奪え」と言ったのか、どちらだったのかははっきりは
しません。ただ、そのような趣旨だったと覚えているだけです。背中を押
されて外へ出されたのと山城さんが外へ出たのはほぼ同時であったと思い
ます。
(甲第42号証添付のDVDビデオを提示しその1分55秒から2分05
秒までの部分の動画を再生した後、その静止画写真11枚を示して)この
写真の中で写っている山城さんをA,私(証人)をBと指摘しました。
(同じく甲第43号証添付のDVDを再生後、21枚の静止画の写真に
A,Bと記載させた。
(裁判長質問に対し)何も書いていないものは、A,Bの確認ができないも
のです。
左上腕部の診断書も写真もありません。右前腕部の傷害についは、その
日の午前9時頃に電源開発に続くアクセス道路の近くにあった待機所で同
僚に携帯で写真をとってもらいました。上司への報告は午前9時過ぎで
す。テントの外へ出た時警察官には書類を取られたことを話しました。私
は右前腕部の痛みを感じながら書類の返還を求めたのです。
(甲第43号証を再生した後)私の利き腕は右腕です。事件の翌日8月2
6日はデスクワークをしていました。(主尋問で言った)重要な仕事とい
うのはデスクワークのことです。25日の夜に警察の方と電話連絡し追っ
て打ち合わせの日時は決めることにしました。上司からは県警に行く前に
診断書を取ればいいと言われていました。8月27日に行った整形外科は
妻の紹介で行き、警察に出すための診断書を求めたわけです。診察は27
日の1日だけです。
2 稲葉証人に対する反対尋問(添田被告人・中村弁護人)
事件の日まで添田さんを知りませんでした。添田さんの右腕の袖口から
刺青ををビデオの映像ではなく実際に見ました。刺青を入れた人について
は怖いと感じました。添田さんの他には刺青の人は見ていません。
私は、警察の取り調べでは嘘偽りなく正確に話しそれを警察官がまとめ
た調書が読み上げられ、それに署名をしました。(甲第37号証警察官作
成の供述調書を示されて)この署名は私がしたものです。この中に刺青に
関する記載があるかとのお尋ねですが、(黙読した結果)刺青の記載はあ
りません。
テントに入れられた時の現場の混乱はありましたが、私は精神的に取り
乱したりはしていませんせした。反対派の中の比較的に若い2人以上の者
らに左腕を引っ張られ、後ろから押されていました。その人たちは後で映
像を見て顔が一致したわけです。しかし、左腕と左肩を引っ張っていた者
の顔は見てはいません。映像を見て後で吉田さんと添田さんとわかったわ
けです。私は防衛局が撮影したビデオを数十回見たり写真やその日のテレ
ビニュースを見たりしました。防衛局が作成したビデオから切り取った写
真を見せられたかどうかについては覚えていません。(反対派の名前が書
かれた平成28年11月5日付け巡査部長作成の報告書を示されて)これ
を見たことはありません。テント内に引っ張り込まれ20度くらいに抑え
られて添田さんが私の両膝寄りの位置で押さえていました。(裁判長の質
問に対し)添田さんが足を押さえて根拠は足元には吉田さんと添田さんが
おり、その直前に一歩近づいてきたのが添田さんでしたので、足を押さえ
たのは添田さん以外にはないと認識しています。(甲第42号証のビデオ
を再生した後、その中の1分09秒と1分16秒の静止画を示し)どちら
も添田さんかどうかはよくわかりません。2回目に倒れた時に左に高野さ
ん、右に富田さんと山城さん足元に添田さんと吉田さんがおり、他にも反
対派がいましたが私に関係したものは今言った人たちです。足を押さえら
れたことは28年10月18日の警察での取り調べ調書には書かれていま
せん。書類を取られたときは、仰向けに倒れていて両腕上腕部を押さえら
れていて足は押さえられていませんでした。
吉田が書類を取り始めて取り終わるまでの時間は10秒から15秒くら
いだと思います。それは倒れてから中腰になるまでの間です。その際に山
城さんをリーダー的存在と認識していたかとのお尋ねですが、リーダー格
ということは認識していました。添田さんについては知りません。
事件当時、年内に工事を完成させるという政府の方針は認識していまし
た。反対運動がその障害になっていることも認識しておりました。
3 稲葉証人に対する反対尋問(添田被告人・山城弁護人)
足を押さえられる前に添田さんがスマホかデジカメを持って1.5メー
トルくらいの地点から私の体に近づいてくるのを見ました。近づいた後は
デジカメなどは見ていません。足を押さえられた時間は2~3秒間です。
ヘルメットが外れて見てはいません。
4 稲葉証人に対する反対尋問(添田被告人・原田弁護人)
28年8月25日の事件当時も10月、11月の当時も反対運動によ
るヘリパット建設工事が妨害されているという認識はありました。
5 稲葉証人に対する再主尋問(松村)
10月18日の警察の調書に足を押さえられたとの記載はありませ
ん。その時は書類を取られたことを中心に話しました。11月5日の調書
では添田さんのテント内から外へ出るまでの話をしました。添田さんは私
より距離をおいた形でおり2歩くらい先にいました。
6 稲葉証人に対する陪席裁判官の補充尋問
書類を取れという他にどんな声を覚えているかとの質問ですが「今日は
何しに来た」「本当にそれだけか」「ただし暴力は振うな」という声でし
た。山城さん以外は本土の人でテントの中での声は山城さんだけでした。
(感想)稲葉証人の証言は、事件現場における被告人たちの立ち位置や行
動を確実に現認したとするものではなく、沖縄防衛局自身や警察官が撮影
したビデオや写真を見せられ、警察や検察での取り調べの過程で創作され
たストーリーに基づく思い込みの結果を内容とするものがほとんどであ
る。したがって、検察が被告人らの有罪立証のため最も重要視している稲
葉証言は、被告人らの公訴事実の証明のために十分な証拠とはなり得ない
ものであると思料される。8月25日の沖縄防衛局のF1裏における公務
に適法性がない(判例=違法な公務に対して公務執行妨害罪は成立しな
い)ことを弁護団が争点化して争うことに成功すれば、裁判官は、傷害・
公務執行妨害については無罪判決(無罪理由:犯罪の証明がない)を書く
以外の道を選択することは不可能となろう。

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